Bookレビュー

『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』~約10年後とんでもない未来が待っている!

2030年すべてが「加速」する世界に備える』、タイトル通りこれから約10年に起こる世界の劇的な変化をまとめている本です。
著者はあのイーロンマスクの盟友。

本書はAI、量子コンピューター、3Dプリンター、自動運転、ロボティクス、ブロックチェーン、VR、ARなどの技術が、交通、小売り、エンタメ、教育、医療など様々な分野に強い影響を与えると書かれています。

10年でそんなに変わるの?と思ったあなた。
本書を読んでみてくだい。
本当に劇的な変化が訪れるのです。
むしろその変化はすでに始まっていて、それの変化、進化が今後どんどん広がっていくのです!

その劇的な変化が起こる理由となるキーワードはこちらです。
「エクスポネンシャルテクノロジーがコンバージェンスしていく」

カタカナばかりで、なんのこっちゃという感じですよね?
それぞれの単語を見てみると…

・エクスポネンシャル⇒加速度的、指数関数的
・テクノロジー⇒技術
・コンバージェンス⇒融合

すごーく簡単に言うと、様々な技術が融合しその融合が加速度的、ものすごい勢いで伸びていく!ということです。

1つ1つの技術でもついていくことが難しい中で、その技術同士が融合する、しかもものすごいスピードで。

どれくらいのスピードで進化していくのか?

われわれはこれからの100年で、2万年分の技術変化を経験するということになるという。つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを2度繰り返すくらいの変化が起こるわけだ。パラダイムシフトを引き起こし、ゲームのルールを一変させ、すべてを変えてしまうようなブレークスルー(手ごろな価格の空のライドシェアなど)が「たまに」ではなく「日常的に」起こるようになる。
要するに、空飛ぶ車はほんの始まりに過ぎないということだ。

空飛ぶ車がほんの始まりにしか過ぎないような変化が起こる。
そんなこと聞くとワクワクしてしまいますよね?

それではそんなワクワクを早速みていきましょう!
あまりにも膨大な量なので詳細は本書を読んでみてください。

僕が特に気になった3つの切り口からの事をまとめてみたいと思います。


 

①交通

一言でまとめると移動時間が圧倒的に短くなる、または無くなるということ。

■移動時間が圧倒的に短くなる

以下の比較を見てみてください。

・新幹線 200km/h
・リニアモーターカー 500km/h
・ハイパーループ 1,200km/h

1つだけとんでもないスピードのものが混じっていますね!

日本でもリニアモーターカーが実現に向けて進んでいますが、すでにそのリニアモーターカーより倍以上早い乗り物が実現に向かっているという驚きの事実。

新幹線で今、東京から大阪まで大体2時間半くらいかかっているのか、ハイパーループであれば30分以内で着いてしまうという事です。
ものすごい高速化です。

■高速化

スターシップという宇宙旅行のための技術を海外旅行のために実用化しようとしています。
時速はなんと、2万8千km/h。とんでもない速さです。

・ニューヨーク~上海 39分
・ロンドン~ドバイ 29分
・香港~シンガポール 22分

香港~シンガポールは、現在だと約4時間かかるところが22分で移動可能ということ。
これもあと3年以内で形になるそうです。
安全を確認するためにはもう少し時間がかかるようですが。。

「地球上どこでも1時間以内に飛んでいける」というこのものすごいサービスの実現を約束したのはあのイーロンマスク。
発想と実行力が半端ではありませんね。

以下の本のタイトル通り、まさに未来を創る男。


②何でも作れてしまう

何でも作れてしまうのは3Dプリンター。

3Dプリンター、これははっきり言って破壊的テクノロジーです。
一言でいうと、何でも作れてしまう技術

本当に何でも作れてしまいます。
現時点で作られた実績のあるものを並べてみると…

・855個の部品が必要であったエンジンが12個の部品で作ることができる
・血液をろ過し、尿をつくる能力を持った世界初の人口腎臓
・血管、毛細血管
・24時間以内に10軒の戸建て住宅
・57界建ての高層ビルを19日で建設
・床面積37〜74平方メートルの住居を48時間以内に印刷(コストも6000〜1万ドル)

 

3Dプリンターの登場は1980年代。
当時はスピードも遅く、プログラミンがも難しく、壊れやすい、プラスチックしか加工できないという欠点があったのですが、技術の進化とともに今では、ゴム、ガラス、洋服、コンクリートなんでも加工可能!

しかも値段も下がっているといいます。3Dプリンターの値段も2000年代初頭は数十万ドルの価格だったものが、今では1,000ドル程度。
性能はアップしているのに、値段は下がっているということ。

この傾向はもっと続くと思いますので、もっともっと高性能かつ安価なものが普及してくると思いますね!

普及してくると何が起こるのか?
3Dプリンターが一般家庭にも普及できるくらいに値段が下がれば、商品そのものを購入するのではなく設計図みたいたものを購入し、自宅で製造し使うといったことも起こるかもしれません。

 

③買い物

買い物の未来も変わりそうです。

簡単に言うとショッピングモールが不要となります。
その理由は、バーチャル空間に自分だけのショッピングモールが設置されるため

そのショッピングモールはもちろん、パーソナライズされたバーチャルショッピングモール。
どういうものかというと…。

・VRゴーグル装着で世界中で買い物ができる
・お気に入りに登録している店だけ
・AIが好みの似合っているモノを選んでくれる
・3Dボディスキャンなどの技術利用
・ワンタッチで試着も可能

要するに自分の見たいと思っているだけのお店、商品をみることができるということです。
AIによって思い切りパーソナライズされているので、本当に自分が興味があるものだけ。さらに言うと自分の潜在的なものも考慮してくれます。
しかも世界中にある行きたいお店、覗きたいお店にすぐに行くことができる

 

試着等も簡単になります。
試着って結構めんどくさいですよね。
僕は試着しているうちに購入が面倒になってしまい購入をあきらめることが多々あります。

それがワンタッチで試着可能となればこれは個人的にもうれしいですし、販売側から見ても販売の機械ロスが減り売上アップにもつながりそうです。
試すと欲しくなってしまうのが人間ですから。

■まとめ

これから先の未来は、間違いなくとんでもなく進化していきます。

先ほども引用しましたがその変化は、これからの100年で2万年分の技術変化を経験すると。

 

この時代に僕たちは何をすべきなのか。

すぐ先に待ち受けている未来を見通し、来るべき事態に適応する機敏さを持つことが今ほど重要だった時代はない。

僕のような凡人は、こういった技術を融合させ新しい技術を誕生させる!ということはできない。

それであれば、どんどん出てくるテクノロジーを知る、勉強する、試す、使ってみるこういったことが大事なのではないか。

スマホが登場したときには、スマホへのネガティブな意見も多かったが今では非常に多くの人が当たり前に持っている。

これからの時代はこういうことが頻繁に起こるようになるだろう。
それに乗り遅れないためにも、テクノロジーに対し警戒するのではなく、知って、勉強して、試してみる、使ってみることをどんどんすべきだと僕は強く思います。


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