Bookレビュー

作業ロボットになるな!→『行動が結果を変える ハック大学式 最強の仕事術』

著者は人気YouTubeチャネル「ハック大学」で情報発信をしている「ぺそ」さん。
登録者数は20万人超と本の帯に書かれていますが、先ほど確認したところ25万人超でした。
僕もYouTubeは何回か観ておりますが非常におもしろいです。

内容はビジネスに役立つ情報を主に発信されています。

その著者による「仕事術」の本ですから、仕事で役立つこと間違いありません。
本書の構成は以下となっています。

Chapter0 自分の「市場価値」を高める方法を知ろう
Chapter1 今すぐ取り組める「マインドセット」
Chapter2 広く深く「学び」続ける
Chapter3 「思考」は装飾品ではなく武器である
Chapter4 「行動」こそ凡人が勝つ手段
Chapter5 ビジネスでは「伝達」スキルが最重要
Chapter6 影響力を高めるために「マネジメント」を制する
Chapter7 本書を血肉化し、勝つ人材へ

Chapterごとのテーマに沿った仕事術が紹介されています。
気になったところから読むのもいいかもしれませんが、Chapter0と1はマインドセットの話でもあるので最初に読んだ方がいいのかな?と個人的には思います。

僕が個人的にここは!と感じた部分を紹介したいと思います。

今回は『Chapter1の03「付加価値」を作り出すことが市場価値を高める』に焦点を当ててみたいと思います。
この付加価値をどう考えるのか、付加価値をどう高めていくのか、ここを理解してから本書を読むと吸収度が全く違ってきますので、この部分に焦点をあてました。

・市場価値を高めるのはどうすればいいの?
・付加価値の作り出し方は?

結論:「常に思考を仕事にぶつけながら作業する」という事

 

 

「作業ロボット」ではダメ!

こんな経験ないですか?
資料を作成したり、会議の議事録を書いたりなど「作業」をしていると仕事をした気になってしまう。。

僕自身も思い当たることがあります。
作業をすることが決して悪いということではなく、「作業ロボット」にならないように気を付けましょう。という話です。

作業ロボットになると、成長を阻害してしまうといいます。

ここで各言葉の定義を確認してみましょう。

・「作業」:決められた手順や方法で与えられた課題を解決するもの
(例)決められた手順でデータを正しく入力する

・「作業者マインド」:決められた手順、決められた方法で、与えられた課題を解決するマインド

この作業者マインドしか持っていないという状態がよくない。
この作業者マインドでは付加価値を生み出すことができなくなってしまうのです。

決まった手順、決まった方法で進むことに慣れてしまった作業者マインドの人には、このような「いばらの道の進み方がわからない」からです。プロセスが確立されていないタスクに立ち向かう場合、作業者マインドを捨てて、「自分で」考える必要があります。

「自分で考えなくなってしまう」ということですね。
考えることができないということは、付加価値がゼロであるということ。

特に本書では「作業風のタスクに気をつけろ」と忠告をしています。
一見作業のように見える、ゴールも手順も決められていそうなのに、要所要所、自分で考える必要のあるタスクのこと。

本当は工夫の余地があるのに、自分で考えずに作業として完結してしまう。
これをやってしまうと、付加価値がゼロということになってしいます。

確かに仕事をしていると、この作業風のタスクというのは往々にしてあります。
注意が必要です。

 

 

「思考者マインド」をもつ

付加価値を生み出していくためには、「思考者マインド」をもたなければならないといいます。
すべてのタスクに対して自分でしっかりと考えることが必要ということです。

この思考方法の2つのポイントを紹介されています。

①インプットに自分の意見を添える
「インプットに自分の意見を加えてアウトプットする」ことが大事。
感情の理由まで言語化できると良いということ。

②あらゆる情報に「So What?」「Why So?」をぶつける
・So What?→だから何?
・Why So?→それはなぜ?

これを情報に対してやることにより、「自分なりの結論」「自分なりの根拠」を導きだすことができる。
これを繰り返していくことによって自分の考えを生み出す力が養われます。
そして、思考者マインドが育つというわけです。

作業者にならない、思考マインドをもって仕事をすることは超大事ですね!
作業は仕事している気になりますし、思考もそれほどしないので楽。
充実感があって疲れない、その代わり付加価値も生み出すことができていないという状態です。

そうではなく、常に思考をして付加価値を生み出すことに視点を置き仕事をする。
ついつい作業が仕事と勘違いしてしまうと思いますので、「インプットに自分の意見を添える」「あらゆる情報にSo What?、Why So?」を投げかけていかなければなりませんね。

 

まとめ

上記では本書に書かれている本当に一部のみにフォーカスしてます。
この一部だけでも相当に役に立つことが書かれていることがわかると思います。

本書はこういった役立つ仕事術がふんだんに書かれています。しかも具体的な方法まで。
これを全部やるのはなかなか大変だな〜、難しいなあ〜と正直思いました。

安心してください。
本書に書かれているようなことをしっかりと定着させ実行できる人間は限りなく少ないと本書の最終章にも書かれています。

難しいからこそ、本書に書かれていることをやってみて、考えてみる。そうすることで「付加価値を生む経験」を積み重ね、地肉化することができる。
そして付加価値の高い人になることができるのです。

せっかく仕事をするのであれば、作業マシーンではなく、付加価値の高い人間になりたいですね。少なくとも僕はそう思います。
付加価値の高い人間になりたい!という人は本書が役に立つこと間違いなしです!


 

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