Amazonの内容紹介より
アイデア生産、スケジュール管理、感想ノートをくけるなど…喫茶店をこよなく愛し、毎日三軒をハシゴし、全仕事の半分以上を喫茶店でこなす著者が喫茶店<仕事術、勉強術>を公開
著者の斎藤孝さんは明治大学教授であり、テレビにもよく出演され、著書も非常に多く多方面で活躍されています。
本書はそんな著者が喫茶店で仕事や勉強をやると効率があがるよ!といった内容です。
喫茶店ではなぜ集中できるのか、喫茶店でやった方がいいことはもちろんのこと、本書では喫茶店での席の椅子の座り方、席の確保の仕方まで書かれています。
とにかく徹底的に喫茶店を活用してきた著者の方法が具体的に書かれています。
読むだけでなく実践しやすい内容となっているのでぜひ読んでみて試してみてください!
・集中できる場所が欲しい
・職場や家だとどうしても仕事や勉強がはかどらない
・喫茶店をどう活用するのか知りたい
こんな人は本書を読むことがおすすめです。
喫茶店はなぜ集中できる?
喫茶店で仕事や勉強をしたことがある人も多いかもしれません。
喫茶店はなぜか集中できる!と感じている人もいるのではないでしょうか?
僕も実際に喫茶店で仕事や作業をすることがよくありますが、喫茶店は何故か集中して仕事や作業、また考えることができますね。
喫茶店で周りを見渡しても、勉強や仕事をしている人が多いことからも集中できる場所というのは間違いなさそうです。
本書にもこう書かれています。
喫茶店に一歩足を踏み入れた途端に、意識が変わります。仕事モードのスイッチが入ります。
なぜ喫茶店では集中することができるのでしょうか?
その1つの答えが「喫茶店は中間的な場所である」ということ。
喫茶店は、オフィスと家庭のあいだにある、いわば「中間的な場所」です。
(中略)
自分をつねにアクティブかつポジティブな状態にしておくためには、自分でもオフィスでもない、中間的な場所が必要だからです。
「公」と「私」の間の空間ということですね。
半公共的な性質の空間であるため、完全にリラックスするのではなく、程よい緊張感を保てる場所が喫茶店で集中できる一つの理由。
喫茶店は、「緊張と弛緩が適度なバランスで混ざり合う」絶妙なバランスがとれた場所ということです。
これは確かに!という感じですね。
ある程度リラックスはしているけれども、完全にリラックスしている状態ではないですね。
<イメージ>
具体的にやること
そのいい状態で集中することができる喫茶店。
具体的にどんなことをやればいいのでしょうか。
・思考を深める
・新しいアイデアを生み出す
・仕事の管理
・感想ノートをつける
・自己客観視する
・懸案フックを作る
などなど本書にはもっともっとたくさんのことが書かれています。
その中の一つの「懸案フックを作る」について紹介します。
「懸案フック」という言葉はあまり聞いたことない人がほとんどだと思います。
僕も本書で初めてききました。
懸案事項とは、心に引っかかっていること、問題となったまま結論が出ずに宙ぶらりんにペンディング(保留)されているもののこと。
なにについて頭をつかわくてはいけないかがつねにリストアップされている状態は、問題集に喩えるなら、「自分のための設問が用意されている」ことを意味します。
心に引っかかっていることや問題と感じていることをまずは書き出してみる。
この懸案事項を書き出すことにより、今自分が何を考えなかればいかないのかということがわかるようになります。この今自分が何を考えるのか、すべきなのかということがわかっている人は優秀な人。
そして、何を問題に設定するかは問題を解くよりも難しいですから、問題が設定されたということはあとは解決に向かっていくだけです。非常に良い状態ですね。
懸案事項とは、いわば情報に対する「フック」のようなものです。「懸案フック」といっていいでしょう。物事を考えるときに、「懸案フック」を設定すると、同じ出来事からいくつもの示唆を受けることができます。
懸案フックを書き出し明確にしておくことで、頭のどこかにそれが残っています。
そうすると何か情報に触れたときに、ピンとくることが多くなってきます。
多くの人はほとんど同じ情報に触れているのに、その情報を活かす人もいれば何も感じない人もいる。
これはその懸案フックが設定されているか否かということでしょう。
本書にも、懸案事項がない人やほとんどない、少ない人は成果物も期待できないと書かれています。
懸案事項を書き出す
→何について考えるべきなのか明確になる
→書き出したことによって頭のどこかで意識する
→何か情報に触れた時に使える情報に気づくことが多くなる
まとめ
喫茶店での仕事は本当にはかどります。
本書は15分あれば喫茶店と書いていますが、本当にその通りだと思います。
コーヒー代数百円で集中することができる環境を手に入れることができるというのは素晴らしいことです。
集中して仕事をしたい、考え事をしたい、成果を上げたいという人はぜひ本書を読んで実践してみてください。
今はテレワークという人も多いとは思いますが、外に出たときは喫茶店で仕事するといい成果が上がるかもしれません。