まずいきなりですが、著者の紹介です。
・10年以上、毎月1冊本を書いている
・ウェブサイトで著名人のインタビュー記事
・広告のコピーライティング
・オウンメディア制作
・社史作成
・講演、セミナー
上記は著者の仕事の一部。
本を毎月1冊書いていることだけでもすごい!と思ってしまいますが、さらに他のことも手掛けているといいます。
その上、なんと驚くべきは一度も締め切りを破ったことがないというのです。
こんなにたくさんの仕事に携わり、収入も同世代の2倍、3倍と稼ぐことができているのはすべて「メモ」のおかげだといいます。
著者のたくさんの仕事を可能にしてきた「メモ」について書かれている本書。
本書の前提として、難しいことは書かれていません。
まず、メモと聞くとメモ?メモ術?それって難しいんじゃないの?面倒なんじゃないの?と。
しかし、そんなことはありません。
ややこしいメモ術ではありません。
とにかくメモする。いつでもどこでもメモする。なんでもメモするのです。
例えば、先輩から聞いた仕事の話、電車の中で思いついたアイデア、取引先の人が話したこと、街でみかけたキャンペーン広告など、何でもメモ。
簡単ですね。
とにかくメモ。なんでもメモをする。だけですから。
この簡単なことに感じることで、著者の人生を大きく変えたというのだから「メモ」には大きな力が絶対にあるはずです。
こんな人におすすめ
・たくさんの仕事をどうやってこなすのか
・メモをどうやって書いたらいいかわからない
それでは著者のメモの考え方や方法についてみていきましょう。
1.人間は忘れてしまう生き物
まず大前提として人間は忘れてしまう生き物と認識することが大事だといいます。
・忘れること=人間の本能的なプログラム
ということはどんなことも忘れてしまう、ということを前提に行動する必要があります。
どうしたら良いのか?
それは、「外に記録しておくしかない=メモ」ということになります。
無理に覚えいようとするのではなく、忘れても良いようにメモをする。
メモを取るということ自体は小さなアクションです。
小さなアクションの積み重ねで人生を大きく変える可能性があるのです。
2.メモは手書き
メモは手書きが良いといいます。
・素早くメモができる
・手書きの効能として記憶が定着する
・目や絵をかきやすい
手書きは何といっても、思考が整理しやすいと僕自身も感じています。
PCでもスマホでもなく、手書きが一番思考の整理がしやすい。
本書には手書きすると脳に刺激を与えることができると書かれています。
いろんなことを書き出していくこと、頭の中が整理されていくのだと思います。
真っ白な紙に、思いつくままにメモを書いていく。あるいは、図やスケッチを描いていく。
ノートや紙に手を動かして思いついたことを書いてみる
→いろいろなもの、こと、考えが頭に浮かんでくる
→楽しくなってくる
という好循環が手書きの場合生まれます。
ただし、デジタルの活用も本書では勧めています。
「手書きで書いたものを写真に撮ってデジタル化して保存」という方法です。
ただし、デジタルで保管したいがために、余計な手間をかけるのは本末転倒。個人的には、、仕事系ノート1冊にまとめていればそれで十分。
何でもかんでもデジタルで保存するのではなくて、本当に必要なものだけをデジタル保管するということが大事ですね。
3.準備するもの
基本は手書きですので、用意しなければいけないものもシンプルです。
・A4サイズノート(仕事系ノート)
・スケジュール帳
・ペン 3本
メモの基本形は、スケジュール以外のことをA4ノートに書いていくだけ。
ということでメモをするメインはA4ノートとなります。
A4と聞くと少し大きいかなと感じる人もいるかもしれません。著者はスケジュール帳もA4を推奨しています。
A4を推奨する理由は、「書きやすく、見やすい」というのが大きな理由。
これは間違いありません。
小さいノートにちまちま書くよりは大きいノートに余裕をもって書く方が断然書きやすい、かつ見やすいですから。
メモ3本もなんで?と思った人もいると思います。
メモをしようと思ったときにペンが見当たらないということをなくすために、著者は常時3本バッグの中へペンを入れているといいます。
また、3本あればインク切れにも対処できます。
3本同時にインクが切れてしまうということは考えにくいですからね。
使おうと思ったときにインク切れが起こっていたという経験は僕もあります。
確かに3本あれば、すぐに見つかるし、インク切れの心配もありません。
またノートやペンをバッグのどこに入れておくのかということも大事だといいます。
すぐに取り出せるように決めておくのです。
とても小さなことなのですが、こうした小さな積み重ねが時間を生み出す、無駄を排除してくれる。
小さなことでも何回も何回もやることは、積み重なって大きな時間となります。こういった小さな無駄をなくすことは本当に重要ですね。
著者はスマホの活用もすすめています。
常に持っているスマホを活かそうということです。
紙は出すことができないが、スマホならすぐに出すことができることって多いですよね?そんな時にはスマホにメモ。
スマホの活かし方はこうです。
何か思いつく
⇒いつも持っているスマホにメモ
⇒それをノートに書き出してみる
ただ、スマホにメモするだけでなくノートに書き出してみることで、新しいアイデアが生まれることもあるといいます。
手書きが重要です。
4仕事のポイント
「メモは何のためにとるのか」
これを考えると何をメモすればいいのか、また仕事のポイントを整理することができるといいます。
打合せでも会議でもミーティングでも商談でも、その場がセッティングされている目的があるはずです。それをしっかり理解して臨むことです。
どんな「仕事のゴール」がイメージされているのか。それを頭に描きながら、メモをとっていくのです。
例えば仕事を例にとると、打ち合わせや会議の目的を理解することでメモのポイントがみえてくるのです。
なんの目的での打ち合わせや会議なのか。
それを理解した上で、その目的に合致したポイントについてメモをとっていく。
何をメモすればいいのかわからないという人は、こういった視点、思考が抜けているのだと思います。
また、仕事のゴールをイメージしながらメモをすることも大事だといいます。
ゴールをイメージすると、ゴールにつながるポイントを意識することができメモもしやすいと思います。
まとめ
メモに関する本書。メモをしまくっている著者の考え、意見、方法など様々なことが書かれています。
真似できるとことはすぐにでも真似してみるといいと思います。
例えば、A4ノート、ペン3本を用意してなんでもメモしてみる。
これくらいのことは誰でもできるはずです。
個人的には「手書きのメモ」の重要性がわかりましたので、今後もデジタルを活かしつつ、基本は手書きでのメモを実践していきたいと思います。