Bookレビュー

『2040年の未来予測』⇒2040年はどんな未来?これから約20年間で何が起こるのか

本書の著者は元日本マイクロソフト社長の成毛眞さん。

本書はタイトル通「2040」年の未来について書かれている本です。
以前、『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』を紹介しましたが、それよりも約10年後の話です。

関連記事:『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』~約10年後とんでもない未来が待っている!

 

2040年ですから、今から約20年後。

20年もあれば間違いなく様々な変化があることは間違いなし。

本書の面白いところは「明るい未来」だけではなく、未来の「懸念事項」も書かれているところです。
未来の本の場合、あんなことも、こんなこともできるようになると基本的に明るいことが書かれているケースが多いです。

今回は、その「懸念事項」に焦点を当ててみたいと思います。

が、その前に「明るい未来」から見てみましょう。

 

明るい未来

・6Gの登場→全てのモノがインターネットに常時接続、バーチャルが日常に
・自動運転
・空飛ぶクルマ
・医療→高速通信による過疎地でのオンライン診療
・AI、ゲノム編集、再生医療、ワクチンの開発スピード
・電池の技術の発展

テクノロジーの進化はすごいスピードで進んでいるので、ここに挙げたような明るい未来はもちろんある。

以前紹介した『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』に素晴らしいテクノロジーの発達が書かれていました。
本書もふんだんに書かれています。

しかしあと20年の間に起こることとしてマイナスの面、懸念事項ももちろんあるのです。その懸念事項についてみていきたいと思います。

 

懸念事項

取り上げたい懸念事項は以下の3つ。

①高齢者の増加
②世界的な人口増加
③天災

 

①高齢者の増加

日本は若者が減り、高齢者が増えるという超高齢化社会になることは間違いありません。

以下の表をみてみてください。

◆65歳以上を支える現役世代の人数
・1950年:12.1人
・2040年: 1.5人

1950年と比較して驚きの減り具合です。

65歳以上の高齢者が増え続けるのに、若い世代は増えないので当然どんどん支える人数は減っていくのは当然ですが2040年の1.5人というのはものすごい少ないですね。
2040年の日本には老人ばかりということです。

一体どうなってしまうのでしょう??

 

さらに、当然のことながら社会保障費はさらに増えてしまいます。

◆社会保障費
・2019年:124兆円
・2040年:190兆円

社会保険料はすでに上昇の一途です。
賃金上昇を上回るペースで社会保険料が上昇している状況に拍車がかかるということ。

今現在も10年前と比較して、賃金は3%しか増えていないのに社会保障料の負担率は26%も増えているというのです!

これでは、勤労意欲を失う人も多いだろう。先進国の中で、ただでさえ低い生産性がさらに下がる可能性がある。負の循環に陥れば経済成長は落ち込み、さらに国の財政は厳しくなる。

日本の高齢人口の増加により悲観的になってしまいますが、多くの経済予測が見落としている点があるといいます。

それは「技術の進歩」

多くの経済予測などは、既存技術の延長線上で予測されているといいます。
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』でも書かれていましたが、これからの未来とんでもない技術発展があることも間違いないので、解決できることも多くなる可能性がありますね。

 

②世界的な人口増加の影響

日本は人口が減少しますが、世界の人口は増加します。

・1950年 26億人
・2020年 78憶人
・2040年 90億人

ここから20年で約12億人増えるという計算です。

人口が増えると発生する問題、それは食料問題

途上国が経済発展をすると、肉を食べる食生活へ変わっていく。
世界の食肉の消費量についての予測も出ています。
・2000年~2030年 70%拡大
・2030年~2050年 20%拡大

消費量は拡大するのに対し、農地や畜産など食料生産使える土地は限られているといった問題に加え、環境や動物愛護の観点の問題も生じます。

そこで開発が進んでいるのが、「代替肉」
アメリカでは代替肉の企業が2019年に上場、同じく2019年の調査によると米飲食店の15%が人口肉バーガーを提供など「代替肉」の台頭が始まっているといいます。

また、代替肉だけでなく「培養肉」というものも開発が進んでいるというのだ。

詳細は本書を読んでほしいが、食文化は科学技術で下支えしなければ世界の人口増加に伴う食糧問題は解決できないということは間違いなさそうだ。

現時点では、多くの人にとって地球規模の食糧問題や温暖化問題は、遠い世界の出来事に思えるかもしれない。しかし、全世界の人口増は確実に訪れる未来だ。世界を取り巻く状況を考えれば、テクノロジーによる新しい取り組みが普及するはずだ。

 

③天災

・温暖化が引き起こす天災→水害、食料不足、水不足による戦争
・地震(南海トラフ地震、首都直下型地震)
・富士山の噴火

主に上記について書かれています。

内容としては本当に、さまざまな予測に基づきかかれています。

例えば、「温暖化」。

世界の平均気温の上昇もこう予測されています。

・1880年から2012年まで:1度にも満たない
・今から2100年まで   :4度上昇

この上昇によりさまざまな問題が派生的に発生することも問題です。

食糧問題、水没してしまう地域、水害、水不足による戦争の勃発…。

 

また、南海トラフ地震、首都直下型地震についての被害予測もみてみましょう。

・南海トラフ地震→死者・行方不明者23万人超、全壊・全焼する建物200万棟以上
・首都直下型地震→死者・行方不明者2.3万人、全壊・全焼する建物61万棟超

とんでもない被害ですよね。これが近い将来ほぼ確実に起こると言われているので恐るべき事態です。

 

さらには富士山の噴火について。富士山は100%噴火すると断言している、大学教授もいるといいます。
噴火したら間違いなく首都圏は機能しなくなる。しかもその期間なんと1年以上
1年以上東京に影響がでるということは、日本経済だけでなく、世界経済への影響大です。。

 

■まとめ

今回は本書に書かれている「暗い未来」に焦点を当てて書きました。
自分で書いていてもとても暗くなってしまいました。

ただし、そこまで悲観する必要がないとも本書に書かれています。

なぜならば、いつの時代も高齢者は将来を悲観し、若者は未来を楽観するからだ。
(中略)
つまり、65歳の私が本書でいうことを、すべて真正面から受け止める必要はない。話半分に聞いてもらってかまわない。だが、問題は、話半分でも、日本の未来は明るくないということだ。

そうなのです。話半分でもかなり暗くなってしまう。
本書には、そんな中生きていくには、どうすればいいのかというアドバイスもヒントも多く書かれています。

どういう環境にあるかを知り、できることをやっていく。
まずはどういうことが起こるのかを認識することが第一歩ではないでしょうか?
何も知らずに暗い未来が起こるよりは、暗い未来がくることを知っておくことが大事であり、本書はその大事なことを教えてくれる素晴らしい1冊でした。


 

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