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長い文章はダメ⇒『短いは正義ー「60字1メッセージ」で結果が出る文章術』

 

文章を書くことが苦手…
書くことが嫌い、うまく書けない、伝わらない…

 

こんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?

そこで紹介したい本がこちらです。
『短いは正義ー「60字1メッセージ」で結果が出る文章術』です。


 

ダラダラ長文は、確実に仕事の評価を落とし、結果を遠ざけます。ワンセンテンスが長いだけで、仕事の評価も印象も悪くし、結果がでないなんて実にもったいない話です。
また、文章を書くことが苦手で、メール1つ書くだけで疲れてしまう。そんな苦労をしているのも、きっとワンセンテンスが長いことが原因です。長文は、読み手も書き手も疲労させてしまいます。

本書は、30年以上もコピーライターとして文章を書いてきた文章のプロによる文章術の本です。

本書の結論は「ワンセンテンス60字以内」

書くことが苦手な人にとって、文章術を学んだり、身に着けることは簡単ではないですよね?
難しそう…と思ってしまう人も多いと思いますが、安心してください。
本書で目指すのは、たった1つで「短く書く技術を身につける」ということだけ。

そして短く書く技術だけではなく、その短い文章の中でもどうやったらより伝わる文章になるのかまで教えてくれています。

第1章の「短くー60字1メッセージで、たるんだ分を引き締める」に焦点を当てて本書を紹介したいと思います。

 

■なぜ短い文章がいいの?

著者はコピーライター。
広告とは、読んでもらえない、見てもらえないことが前提であり、それは広告に限った話ではないといいます。
「あなたの書いた文章を読みたい人はいない」このように考えた方がいいといいます。

仕事で、文字だらけの企画書、スクロールしても終わらないメールなど、そんな経験ありませんか?
長いだけで、何が言いたいのわからないストレスフルな文章。

読む気のない相手、読む時間が限られている相手に向かって書く文章は、ありとあらゆる創意工夫が必要です。
その第一歩が「短く書く」こと。
意図していることが、短く正確に伝わることが大事なのです。

シンプルで短い分は、メッセージをスムーズに伝えられ、書く読む双方の仕事の負担を減らせます。

メリットだらけですね!

・長い文章→書く人、読む人にとって両方にメリットなし
・短い文章→書く人、読む人にとって両方にメリットあり

 

■ワンセンテンス・ワンメッセージ

1つの文章で60字以内。
これはわかったけどどうやったらできるの?
それは、「ワンセンテンス・ワンメッセージ」を常に意識することだといいます。

ポイントは3つ

①メッセージごとに文を小分けする
②「いらない情報」を見極める
③タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」

 

①メッセージごとの文を小分けする

ワンセンテンスにメッセージを情報を盛り込みすぎると主旨がぼやけ大切なことが伝わらない。
一文が長く、読みづらいと感じる場合は、たいていの場合多数の情報が混在してしまっているといいます。

一文に様々な情報を混在させるのではなく、メッセージごとに小分けすることが大事です。

 

②「いらない情報」を見極める

ワンセンテンスを短くしても、文章全体にメッセージが盛り込まれすぎていると読み手に伝わりにくくなる。
そこでやるべきは、文章全体のメッセージを取捨選択すること。

伝えたいことを盛り込みすぎている営業資料は、結局なんの内容も入ってきません。

まずは以下の考え方を捨てることが大事だそう。
あれもこれも、すべてしかっり伝えなければいけない!そんな真面目で強すぎる思い。

具体的な方法として以下の方法が紹介されています。

・伝えたい内容を箇条書きにしてみる
・そこから、必要な情報、不要な情報を選び、最適な文章に組み立てていく

さらに「ふせん」の活用も勧めています。
ふせんであれば、重要度順に並べ替えることができ、より情報を整理しやすくなるからです。

③タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」

見出しでのNG事項は、見出しで内容を説明してしまうこと。
これはついついやってしまうことですね。

タイトル・見出しは、内容の要約ではなく、一目で”魅力”を伝える相手を惹きつけるための武器

ここでも一番大切だと思うことを選び取り、伝えることで、メッセージは力を持つといいます。

 

■最後はポジティブで締める

文章は最後に目にした言葉が記憶に残るそう。

d言われてみれば確かに!と思いました。
その性質を利用して、より強調したい内容を文の後ろに持っていくことが有効となります。

数年前に行動経済学の本を読んで、それが「親近効果」という心理現象だと知りました。
人は複数の情報を順番に提示されたとき、より後に提示されたものを印象深く評価するという心の働きがあるのです。

本書ではこんな例があげられています。
A この洗剤は除菌もできますが、消臭もできます。
B この洗剤は消臭もできますが、除菌もできます。

Aなら「消臭」、Bなら「除菌」が印象にのこる。
消臭を強調したいのか、除菌を強調したいのかで文章の組み立てを考える必要があるということですね。

ネガティブとポジティブの関係もこの文章の順番で解決できそうです。
ネガティブに伝えたいのか、ポジティブに伝えたいのか。

本書に書かれている例ですと…
A 検討中の製品は、高機能ですが高額です。
B 検討中の製品は、高額ですが高機能です。

高額だから購入しない方向にもっていきたいときはAの方。
購入にもっていきたいときはBの方がよいですね。

こんな例も挙げられています。
A 昨日の飲み会は、先輩の話を聞けて有意義でした!それにしても会費が高かったですね。
B 昨日の飲み会は、会費は高かったですが、先輩の話を聞いて有意義でした!

どう考えてもBの方が間違いなく好印象。Aの言われ方をしたら、間違いなくマイナスです。
普段からポジティブな内容で文章を占めるクセをつけておくと、印象が格段にアップすること間違いなしですね。

 

■まとめ

本書は難しいことは全く書かれていません。
すぐにでも実践することができることが書かれています。

文章術の本だと難しいことが書いてあることも多いですが、本書は全く違うのです。
ただし、本書のテーマである「短く書く」ためには本質を捉えていないと短く書けません。
「短く書く=本質を捉えていく」訓練になりそうですね。

今回のエントリーも「ワンセンテンス60文字以内」を意識して書きました。

いつも一文でいろんなことを織り交ぜすぎていたな~と反省です。

 


 

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